「会社の古い建物を解体したけど、この費用ってどの勘定科目で処理すればいいんだろう?」 「特に、建て替えに伴う解体費用の会計処理で迷っている…」
会社の経理を担当していると、普段あまり発生しない解体工事の費用処理で、どの勘定科目を使うべきか迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、そんな経理担当者のあなたの疑問に答えるため、解体工事の**「目的」別(特に建て替え、土地売却など)**に、正しい勘定科目と具体的な仕訳例を分かりやすく解説します。
大原則:解体の「目的」によって勘定科目は変わる

まず一番重要なポイントは、「何のために建物を取り壊したのか?」という目的によって、使うべき勘定科目が変わるということです。
特に質問が多いのが、以下の3つのケースです。
- 【建て替え】新しい建物を建てるために、古い建物を取り壊した場合
- 【土地売却】土地を売るために、その上の建物を取り壊した場合
- 【単純な除去】特に目的なく、建物を取り壊して更地にした場合
それぞれのケースについて、具体的な勘定科目と仕訳例を見ていきましょう。
ケース1:【建て替え】新しい建物を建てるために取り壊した場合
古い社屋を取り壊し、その土地に新しいオフィスビルを建設する、といった建て替えのケースです。
この場合、古い建物の解体費用は、新しい建物を建てるためにかかった費用と考え、新しい建物の「取得価額」に含めるのが原則です。これは、解体しないと新しい建物を建てられないため、解体費用も取得に付随する費用と見なされるからです。
- 使う勘定科目:
- 工事中は**
建設仮勘定で処理し、新しい建物が完成した時点で建物**勘定に振り替えます。
- 工事中は**
- 仕訳例:
- (解体費用100万円を支払った時) 建設仮勘定 1,000,000円 / 現金預金 1,000,000円
- (新しい建物が完成した時) 建物 100,000,000円 / 建設仮勘定 100,000,000円 ※建物の取得価額には、解体費用以外にも設計費や建築費などが含まれます。
ケース2:【土地売却】土地を売るために取り壊した場合
建物付きの土地を売却するにあたり、買い手からの要望で「更地にしてから引き渡す」といったケースです。
この場合、解体費用は土地を売るためにかかった費用と考え、**土地の「譲渡費用」**として扱います。会計上は、土地の売却損益を計算する際に考慮されます。
- 使う勘定科目:
- 解体費用を**
土地**勘定に含めて資産計上し、売却時に売却損益を計算する方法が一般的です。
- 解体費用を**
- 仕訳例:
- (解体費用100万円を支払った時) 土地 1,000,000円 / 現金預金 1,000,000円
ケース3:【単純な除去】建物を取り壊して更地にする場合
老朽化した倉庫が不要になったため取り壊すなど、特にその後の利用目的が決まっていないケースです。 この場合が、最も一般的な処理方法になります。
この場合、解体費用は建物の**「除去費用」と考え、固定資産除却損**という費用勘定で処理します。
- 使う勘定科目:
固定資産除却損(営業外費用)
- 仕訳例:
- (帳簿価額500万円の建物を取り壊し、解体費用100万円を支払った時) 固定資産除却損 6,000,000円 / 建物 5,000,000円 ** / 現金預金 1,000,000円** ※減価償却累計額がある場合は、それも合わせて処理します。
まとめ:正しい仕訳のためには、まず正確な費用把握から
ここまで見てきたように、解体工事の会計処理は目的によって異なります。そして、どのケースであっても、正しい仕訳を行う大前提として「解体費用がいくらかかったのか」という正確な金額の把握が不可欠です。
しかし、解体費用は業者によって数十万円、場合によっては百万円以上も金額が変わることが珍しくありません。
経費を正しく処理し、かつ会社のコストを少しでも抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、金額を比較検討することが非常に重要です。
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